ご卒業おめでとうございます!晴れの日に袴をご着用される方も多いです。普段着るものではないからと不安に思われている点があるのではないでしょうか。せっかくの卒業式ですから、最後まで着崩れすることなく綺麗に過ごしたいですよね。そこで今回は、当日に役立つ所作と着崩れ対策についてご紹介したいと思います!
袴着用時のシーン別所作
歩く時
袴を着用している際は、どれだけ急いでいたとしても大股や小走りはNGです!着崩れや見栄えもそうですが、足捌きが普段より悪くなってしまうため、うっかり転んでしまう可能性が高くなります。お着物を着用している時はいつもよりも歩幅を小さくするように意識してみてくださいね。当日は不測の事態を想定し、余裕をもって行動されるとより安心です。
階段を上がる時
駅や大学内など、施設にエレベーターなどが設置されているところが増えているとはいえ、階段を完全に避けることは難しいですよね。特に小学校~高校ですと、教室まで多くの階段を利用しなくてはいけないなんてところもまだまだ多いかと思います。
袴は裾が長くなっているため、普段通りに上り下りをしようとするとうっかり踏んでしまい、着崩れ・転倒に繋がってしまうかもしれません…。着崩れはもちろんですが、大切な一日に怪我をしてしまうなんてそれほど勿体ないことはありませんよね。
袴着用時には以下のことを気を付けてみましょう。ゆったりとした所作で、より美しく見えるはずです!
足元が見えないと、袴の裾を踏んで転倒してしまう可能性もあります。
画像のように、袴の前裾が床につかないよう両脇から手を差し込み、軽く持ち上げるようにしましょう。草履を履かれている方は特に慣れないお履き物ですので、より慎重に足元の確認をして頂けると安心です。


椅子に座る時
式中や待合室など、椅子に座っている時間は意外と長く、立ったり座ったりする場面は多くあると思います。座る時にも注意が必要です!スカートをはいている時のように、お尻を抑えながら座ってしまうと、袴の場合は袴が引っ張られてしまい、着崩れの原因になってしまいます。
また、写真のように背もたれに寄りかかってしまうと、後ろのふくらみ部分が潰れてしまい袴が落ちてきてしまう原因にもなります。


座る時に意識するポイント
袴の両脇から後ろ側に手を差し込み、袴を軽く持ち上げるようにして座ります。


背もたれに寄りかからず、出来るだけ浅めに腰掛けます。その際は腰を立てて背筋をしっかり伸ばすことを意識しましょう。また、振袖の方は特に、袖が床についてしまわないように必ず膝の上に揃えておくことも心がけましょう!


もし後ろが潰れてしまった場合は、下を向いてしまっている半幅帯のリボン部分を床と平行になるよう起こしてあげると元通りの状態になりますので、試してみてくださいね。
車の乗り降りをする時
美容室やお店で着付けをしてから会場に移動する場合、車を利用される方も多いはず。袴に限らず、お着物を着た状態での乗り降りの正解がわからない…と悩まれたことはありませんか?
私も毎回着崩れが怖くて恐る恐る乗り込んでいます…
車に乗る時のステップは次の4つです!
荷物を先に車内に入れ、頭をぶつけないよう気をつけながら車の入り口に背を向けます。
袴の両脇から手を差し込み袴の後ろ側を余裕を持たせて浮かせ、お尻からシートに座ります。
この時に、袴の後ろ側に余裕を持たせることで、最後に体を回転させる際、袴が引っ張られてしまうことが防げます。
椅子に座る時同様に浅めの位置に腰かけましょう。


浅く腰掛けたら袴の前側を軽く持ち上げます。
着物の袖が床につかないよう膝の上にまとめます。特に振袖の方は気を付けましょう。袖を挟んだまま気が付かず出発…なんてこともあります。


袴の前側を軽く浮かせた状態で足を持ち上げ、体が正面を向くよう回転します。


トイレを利用する時
トイレ利用時については、特に小学生のお母様が心配されている印象があります…!当店が取り扱っている袴はすべて「行燈(あんどん)袴」と呼ばれるお手軽なスカートタイプですので、利用のしやすさについてはご安心ください。ただ、和式よりは洋式の方がお着物が汚れるリスクが軽減されるため、利用の際は洋式タイプだとより安心です。
トイレを利用する時のステップは次の3つです!
着物の袖が地面に付いてしまわないように袴と帯の間に挟んで留めます。もしくは、和装クリップや洗濯ばさみなど留めるものがものがあると便利です。
ロングスカートと同様に、袴を裾から捲り上げます。次に着物の裾を着物・襦袢・肌着と1枚ずつお尻の上まで捲り上げて、裾を持ち上げます。
うちの子大丈夫かしら…
着物を一枚づつ持ち上げると綺麗に直しやすいのですが、お子様が一気に持ち上げてしまって多少乱れても袴で隠れます!ご心配な場合は、事前に練習されると安心ですね。
手洗いまで終わったら袖を戻し、着崩れや袴の前後がずれていないかを鏡で確認しておきましょう。
普段よりも気を付ける点が多いうえ、当日はトイレが混み合うことも想定されますので、なるべく余裕をもって利用していただくことをお勧めいたします!
着崩れてしまった時の対処法
大股で走ったり、大きく手を上げて振ったり、何度も前かがみになるような動作には注意してください。所作に気を使い、慎重に行動すれば着崩れしにくいです。ですが、もし着崩れてきてしまっても、焦ったりがっかりしたりする必要はございません!きちんと対処方法を知っていれば、安心して過ごしていただけるかと思います。
衿元が崩れてしまった場合
腕を肩より上に上げると着物が引っ張られ、衿元がたるんできてしまうことがあります。電車での移動時、つり革などを持つ際は注意が必要です。着物の種類や着付けの仕方によって方法が変わりますので、着付けをされた担当の方に「着崩れた場合はどうしたらよいか」とお着付け時に確認しておきましょう!
ご自身で衿元を直そうと隙間に指を入れたりすると、余計に緩んでいくこともあるので、事前に直し方を聞いていると安心ですね。
袴が落ちてきてしまった場合
ずり落ちてくる場合は帯が緩んでしまっていることが大半です。緩んでしまっているので、基本的には帯や袴を結びなおさなければいけませんが、会場では余裕が無いですよね。
緊急対策として帯ごとぐっと持ち上げましょう。その後、袴の後ろ側についているプラスチック製のヘラを帯の結び目に差し込んでいただくことで固定でき、さらに緩んでしまうことを防げます!帯と袴を持ち上げる際にはお着物も一緒に上がってしまわないように気を付けましょう。
袴の紐がほどけてしまった場合
紐がほどけてしまった場合は、またほどけてしまった!ということがないようにしっかりと引っ張って結びましょう。体の正面からずらし、左側(右側でも勿論◎)に蝶結びをします。その後、両端を結びめの後ろから通し、結び目の上に垂らすようすると結び目も隠れ、きれいに仕上がります!


ご予約はお早めに
そもそも卒業袴について、「先の卒業式のことなんて考えている余裕はない」「まだしばらくあるし大丈夫」とお考えの方も少なくないのではないでしょうか。私自身も友人に誘われるまではそう思っていたので、お気持ちとても分かります…
年々、早めに動かれている傾向が強く、当店でも秋ごろにはすでに多くのご予約をいただいております。そのため、どこのお店を利用される場合でも人気の柄やお色からご予約はどんどん埋まってしまうかと思われます。もしこんな雰囲気がいいなという大体のイメージが出来ているのであれば、お早めにご予約されることをお勧めいたします!
詳しい袴の選び方についてはこちらの記事をご覧くださいね。


また、当店ではネット注文も承っておりますので、忙しくて見に行く暇がないという方でもお気軽にご予約いただけます!沢山のお着物を眺めているだけでも気分が上がりますし、イメージも付きやすいと思いますので、是非覗いてみてください。
実物を見ないと不安、実際に合わせてみたいと思われている方には嬉しいお下見会も常設されています。もしお時間ありましたら下記リンクをご確認の上ご予約いただき、是非一度ご来店ください。
最後に…
ここまで袴着用時に気を付けることと着崩れてしまった場合の対処法をご紹介いたしましたが、いかがでしたか?
ご自身もご友人も普段とは違う一面がみられるからこそ新鮮で心が躍る袴姿。心配事を減らし、皆様が心晴れやかに卒業式に参加できるお手伝いが微力でも出来ていましたら幸いです。
それでは、ご友人と過ごせる残りの学生生活を大切に、後悔のないよう楽しみ、式当日も素敵な一日をお過ごしください!














